とと姉ちゃん|小橋竹蔵は立派だった?驚きの戦前の家長制度!

 

朝ドラ『とと姉ちゃん』がいよいよスタートしました。

 

舞台は昭和5年(1930年)の静岡県浜松市です。

 

ドラマではしばらくヒロインの常子や妹の鞠子、美子の少女期が描かれますが、

とても立派だったのは常子の父の小橋竹蔵(西島秀俊)です。

 

常子は染色会社の物干し台(といっても7メートルもある)に登って大騒ぎとなり、

竹蔵に叱られることになります。

 

朝ドラの第1回目で少女時代のヒロインが高いところに登って叱られるのは、

最近はお約束のようになっていますが、今回の物干し台の高さはずば抜けて

危険でしたね~

 

竹蔵が常子を叱るのは致し方ないところでしょうが、すかさず竹蔵は

自分で考え、自分で行動したことは素晴らしい」と

常子をフォロー。

 

なかなかデキた父親の竹蔵ですが、時は戦前の日本ですから

当時の家の在り方だった家長制度がまかり通っていた時代。

 

現代人の立場からすればその内容は驚きですが、こちらをご紹介します。

 

染色工場

(現代の染色工場の物干し台)

 

コンテンツ

小橋竹蔵は立派だった?驚きの戦前の家長制度!

 

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家長制度(家父長制度)とは、家族に対する統率権がもっぱら

父親に集中している家族の形態です。

 

もともとは武士の階層に見られた封建的な制度でしたが、

明治政府は天皇を頂点とした中央集権制を敷くにあたり、

戸籍制度などの諸制度を通じて家長制度を広く採用しました。

 

このあたりは書きだしたらキリがないのですが、当時は妻や子どもに

財産権が認められていなかったり、妻のみが姦通罪の対象になったりと、

法制度的にも妻や子どもの夫(父親)への服従関係が定められていました。

 

そのため戦前の日本を舞台にしたドラマや映画でよく見られるような、

威張り散らしたりする父親や暴君のように振る舞う父親も登場するのです。

 

このような父親像は向田邦子さんの「父の詫び状」などにも描かれていますね~

(ただし「父」は威張り散らしているが、愛情はある人物)

 

そして戦前の家長制度のもと、驚きの家庭生活の一例は次のとおりです。

 

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他の家族は父親に対しては敬語を使う

父親が箸をつけるまでは、家族は食事を摂ってはいけない

父親の食べ物は他の家族よりも豪華

一番風呂は父親

妻は夫よりも早く寝てはならない

父親の帰宅の際には、他の家族は玄関で出迎える

父親の妻や子どもへの鉄拳制裁の正当化

父親の妻以外の女性(妾)の存在の正当化…などなど

 

すべての家庭でこのようなルールがあったわけではありませんが、

何かしら当てはまるものはあったようです。

 

他にも色々とあったようですが、まぁ~家の財産権や意思決定権までもが

父親に集中してしまっていますから、こうなってしまうのもわかりますよね~

 

夫婦間の平等や妻や子どもの人格が認められるのも戦後ですから、

戦前の日本ではこのようなことがまかり通っていたのです。

 

もちろん戦前の日本にありながら、このような家長制度に疑問を感じていた

先進的な父親もいたでしょうが…

 

で、話をドラマの小橋家に戻しますと、やはり家長制度の色は出ており、

常子たち三姉妹は父親や母親に対して敬語で話しますし、

たとえ遅い時間であっても父親の帰宅の際には、玄関でお出迎えします。

 

とは言っても、竹蔵は子どもたちに対しても敬語で話しますし、

ミカンをもむ癖に対して家族に許しを求めたりしますから、

決して威張り散らす父親ではないようです。

 

他にも月に一度家族全員で出かけることを家訓としていたり、

前記のように物干し台に登った常子を怒鳴ったり、手を上げなかったりと、

とてもいい父親のようですね♪

 

しかし、そんな竹蔵も間もなく結核を患って早逝しまうことになります。

 

このあたりは史実と同じところなので、やむを得ないところでしょう。

 

個人的には戦前でありながらも、父親の権威を振りかざさずに

妻や子どもたちに愛情を注いだ竹蔵の姿はもう少し長く見ておきたい

ところでした。

 

わずか1週限りの出番の竹蔵ですが、その考えや言葉などは

しっかりと焼き付けておきたいところですね。

 

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